| Home |
2010.04.26
日記でなく日誌をつけよう/独学者のための航海日誌(ジャーナル)のススメ
「航海日誌(ジャーナル)」をつけよう。
自分の現在位置を知るために。
そして「目的地」にたどり着くまで、様々なリソース(時間、気力、お金、……)を管理(manage)するために。
自学自習する者には、セルフ・モニタリングが必要だ。
自分が日々感じ考えたことを記す「日記」とは区別したい。
できればバイタル・データを含む、数値化可能な記録を主としたものの方が、上記の目的には役に立つ。
体温も血圧も血糖値も、今は自宅で簡単に計れるが、それでも最も迅速に計測できるのは体重である。日内変動があるから、朝と晩の二度、計りたい。
日付と天候はもちろん記録する。
「航海日誌」の中心は、「今日はどの方向へ、どれだけ進んだか」の記録である。この記録が累積することで、「現在の位置」を算出することができる。
読み進んだ、あるいは解き進んだ本や論文のタイトルに加えて、開始ページと終了ページ、そして今日進んだページ数。これを「昨日までの累積ページ数」に加えることで、「これまでの累積ページ数」は更新される。
ページ数のように計れないようなものは、時間で計ってもいい。
これも今日の時間を、昨日までの累積時間に足し加えて、「これまでの累積時間」を更新する。
1年は8760時間である。およそ9千時間。
毎日の1/3、つまり8時間をあてれば1年間で約3000時間が使えることになる。
毎日の1/9、つまり160分をあてれば1年間で約1000時間が使えることになる。
「航海日誌(ジャーナル)」はペースメーカーだ。
周期的な調子の浮き沈みを知れば、過激に反応することも、無理やりに無視してかかることも必要なくなる。
多くの計画倒れは、計る前に、願望だけでスケジュールを組み立てることが原因である。
人は願うほどは速く、長く、走ることはできないかもしれない。
しかし、歩き続けることは、なんとかできるかもしれない。
読書は、誰かの(つまり著者たちの)足跡を頼りに進むことだ。
「航海日誌(ジャーナル)」は、自分の足跡をささやかな自信と誇りに、前に進むのに有用である。
(関連記事)
・ひとりで学ぶ人が知っておくべき8つの数字 読書猿Classic: between / beyond readers

・チリを積もらせ山にする→人生航海日誌(ログ)と動機付けの技術 読書猿Classic: between / beyond readers

自分の現在位置を知るために。
そして「目的地」にたどり着くまで、様々なリソース(時間、気力、お金、……)を管理(manage)するために。
自学自習する者には、セルフ・モニタリングが必要だ。
自分が日々感じ考えたことを記す「日記」とは区別したい。
できればバイタル・データを含む、数値化可能な記録を主としたものの方が、上記の目的には役に立つ。
体温も血圧も血糖値も、今は自宅で簡単に計れるが、それでも最も迅速に計測できるのは体重である。日内変動があるから、朝と晩の二度、計りたい。
日付と天候はもちろん記録する。
「航海日誌」の中心は、「今日はどの方向へ、どれだけ進んだか」の記録である。この記録が累積することで、「現在の位置」を算出することができる。
読み進んだ、あるいは解き進んだ本や論文のタイトルに加えて、開始ページと終了ページ、そして今日進んだページ数。これを「昨日までの累積ページ数」に加えることで、「これまでの累積ページ数」は更新される。
ページ数のように計れないようなものは、時間で計ってもいい。
これも今日の時間を、昨日までの累積時間に足し加えて、「これまでの累積時間」を更新する。
1年は8760時間である。およそ9千時間。
毎日の1/3、つまり8時間をあてれば1年間で約3000時間が使えることになる。
毎日の1/9、つまり160分をあてれば1年間で約1000時間が使えることになる。
「航海日誌(ジャーナル)」はペースメーカーだ。
周期的な調子の浮き沈みを知れば、過激に反応することも、無理やりに無視してかかることも必要なくなる。
多くの計画倒れは、計る前に、願望だけでスケジュールを組み立てることが原因である。
人は願うほどは速く、長く、走ることはできないかもしれない。
しかし、歩き続けることは、なんとかできるかもしれない。
読書は、誰かの(つまり著者たちの)足跡を頼りに進むことだ。
「航海日誌(ジャーナル)」は、自分の足跡をささやかな自信と誇りに、前に進むのに有用である。
(関連記事)
・ひとりで学ぶ人が知っておくべき8つの数字 読書猿Classic: between / beyond readers

・チリを積もらせ山にする→人生航海日誌(ログ)と動機付けの技術 読書猿Classic: between / beyond readers

- 関連記事
-
- 素朴な疑問を受け付けないデータベースにどう立ち向かうか?
- あなたの未来をマッピングする1枚のシート/自己啓発の枠を超える
- 日記でなく日誌をつけよう/独学者のための航海日誌(ジャーナル)のススメ
- 博論は宝の山/テーマが決まったら真っ先に博士論文を読もう
- 本居宣長に学ぶ精読の極み/注釈をするは、すべて大に学問のためになること也
| Home |