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     Where there is a will, there is a way.(意志あるところに方法あり)とことわざにもあるように、「動機づけ」(とそのマネジメント)は、勉強法をあれこれ工夫するよりずっと効果がある。

     例えば、きちんと目標設定がある場合と、漫然と学習する場合とは、効果は大きく違う。資格試験などのはっきりとした目標がある学習をした人なら、体験済みの事柄だろう。

     具体的には、勉強の仕方という認知ストラテジーに対して、目標設定や達成度のセルフ・モニタリングといったメタ認知ストラテジーが効果が高い。無論、組み合わせれば最強なのだが、一般的に言って人々の意識は勉強法の方へ向くことが多くて、メタ認知ストラテジーに力や時間が割かれることは少ない。

     もうひとつ、重要なものに社会・情意的ストラテジーがある。
     以前、自作テストをするよりも、それをお互い隣の席の者と交換してやった方が、より効果が高い、ということを書いた。
     人間の脳は、社会関係を処理する用途に最適化されている。「隣の席」程度の社会関係であっても、それを絡ませることは効果があるのだ。

    《結論》

    1.勉強法をあれこれ悩んでいるくらいなら、さっさと目標を決めて、日誌をつけろ。

     (参考)日記でなく日誌をつけよう/独学者のための航海日誌(ジャーナル)のススメ 読書猿Classic: between / beyond readers 日記でなく日誌をつけよう/独学者のための航海日誌(ジャーナル)のススメ 読書猿Classic: between / beyond readers このエントリーをはてなブックマークに追加

    2.最大の動機付けは、目標を詳細に描くために情報を収集することである。

     (参考)夢は「巨人の肩の上」で見ろ 読書猿Classic: between / beyond readers 夢は「巨人の肩の上」で見ろ 読書猿Classic: between / beyond readers このエントリーをはてなブックマークに追加

    3.(できれば)自作テストを交換できる相手を見つけろ(無理はするな)

     (参考)家で辞書を引いてくる《予習》は単語を覚える役に立たない 読書猿Classic: between / beyond readers 家で辞書を引いてくる《予習》は単語を覚える役に立たない 読書猿Classic: between / beyond readers このエントリーをはてなブックマークに追加
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