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2012.06.16
日本の英語教育が落っことしがちな英単語最頻出2000語を7クリックで覚える表
AWL570についての記事(英語圏大卒社会人のコアボキャブラリーAWL570を7クリックで覚える表 (旧題:570の学術系英単語を5クリックで覚える表) 読書猿Classic: between / beyond readers
)を直したので、併せて基本語彙のリストであるGSLについても似たようなものを作ってみた。
GSL (General Service List:汎用性の高い単語リスト)は、フリーの英単語リストをまとめてみた 読書猿Classic: between / beyond readers
にも登場したけれど、最も流布した今なお評価の高い頻度順の基本英単語リストである。
語彙限定本(グレイデッド・リーダー)の500語レベル、1000語レベルといった制限語彙を確定するための尺度として用いられた他に、語義をすべて制限語彙内でまかなう学習英語辞書Longman Dictionary of Contemporary English の刊行に結びつき(以後、ネイティブでない学習者が使う英語辞典では常識になる)、以後、単語学習書などでも繰り返し参照された。
学術共通語彙を集めたAWL (Academic Word list 570words)をつくったCoxheadによれば、GSLはフィクション・テキストの90%、ノンフィクション・テキストの75%、学術コーパスの76%をカバーする。
AWLはこのGSLを前提にしており、学術テキストで登場するがGSLに含まれていない語彙からAWL570をまとめている。つまりGSL+AWLで、学術テクストに頻出の語彙をカバーする構成になっている。
なおAWL (Academic Word list 570words)は、Academic Wordとあるが専門用語ではなく、分野・専攻を問わずに大学レベルの教科書や専門文献に頻出する単語たちであり、言わば教育のある人にとってのコアボキャブラリー(英語圏の大卒社会人が当然知っている単語)である。
そのため新聞、雑誌、テレビなどのマスメディアで使われることも多く、英語で書かれた新聞についての調査では、頻出順2000語では7割台しかカバーできないが、AWLの570語をプラスすると8割を越える。また頻出順2000-3000語を覚えるより効果が高いなどが知られている。
つまり何よりもGSLを、それからAWLを覚えることが求められる。
GSLについてはわざわざ作るまでもないと以前は思ってAWLについてだけ取り出したのだが、日本の英語教育では触れるテクストの量は少ないのに低頻出語の割合がかなり高く、その反面、よく使われる単語について弱いという本末転倒な結果があるらしい。たとえば66人の大学1年生を対象に基本2,000単語レベルチェックを受けてもらったところ、合格点の80%以上を取れたのがたったの5人だったといった報告まである(Browne, C. (1996). Japanese EFL textbooks: How readable are they? WorkingPapers in Applied Linguistics, Temple University Japan, 8 , 28-41)。
今回は基本単語なので、(1)英和辞典、(2)翻訳メモリ、(3)翻訳訳語辞典、(4)Merriam-Webster Dictionary、(5)同左の学習辞典、(6)同じくMerriam-Websterの子供向け辞典、(7)lexipedia単語間ネットワーク表示のビジュアル・シソーラスという構成にした。
First 500 Most Common Words(1--500)

GSL (General Service List:汎用性の高い単語リスト)は、フリーの英単語リストをまとめてみた 読書猿Classic: between / beyond readers

語彙限定本(グレイデッド・リーダー)の500語レベル、1000語レベルといった制限語彙を確定するための尺度として用いられた他に、語義をすべて制限語彙内でまかなう学習英語辞書Longman Dictionary of Contemporary English の刊行に結びつき(以後、ネイティブでない学習者が使う英語辞典では常識になる)、以後、単語学習書などでも繰り返し参照された。
学術共通語彙を集めたAWL (Academic Word list 570words)をつくったCoxheadによれば、GSLはフィクション・テキストの90%、ノンフィクション・テキストの75%、学術コーパスの76%をカバーする。
AWLはこのGSLを前提にしており、学術テキストで登場するがGSLに含まれていない語彙からAWL570をまとめている。つまりGSL+AWLで、学術テクストに頻出の語彙をカバーする構成になっている。
なおAWL (Academic Word list 570words)は、Academic Wordとあるが専門用語ではなく、分野・専攻を問わずに大学レベルの教科書や専門文献に頻出する単語たちであり、言わば教育のある人にとってのコアボキャブラリー(英語圏の大卒社会人が当然知っている単語)である。
そのため新聞、雑誌、テレビなどのマスメディアで使われることも多く、英語で書かれた新聞についての調査では、頻出順2000語では7割台しかカバーできないが、AWLの570語をプラスすると8割を越える。また頻出順2000-3000語を覚えるより効果が高いなどが知られている。
つまり何よりもGSLを、それからAWLを覚えることが求められる。
GSLについてはわざわざ作るまでもないと以前は思ってAWLについてだけ取り出したのだが、日本の英語教育では触れるテクストの量は少ないのに低頻出語の割合がかなり高く、その反面、よく使われる単語について弱いという本末転倒な結果があるらしい。たとえば66人の大学1年生を対象に基本2,000単語レベルチェックを受けてもらったところ、合格点の80%以上を取れたのがたったの5人だったといった報告まである(Browne, C. (1996). Japanese EFL textbooks: How readable are they? WorkingPapers in Applied Linguistics, Temple University Japan, 8 , 28-41)。
今回は基本単語なので、(1)英和辞典、(2)翻訳メモリ、(3)翻訳訳語辞典、(4)Merriam-Webster Dictionary、(5)同左の学習辞典、(6)同じくMerriam-Websterの子供向け辞典、(7)lexipedia単語間ネットワーク表示のビジュアル・シソーラスという構成にした。
- First 500 Most Common Words (1--500)
- Second 500 Most Common Words (501--1000)
- Third 500 Most Common Words (1001--1500)
- Fourth 500 Most Common Words (1501--2000)
First 500 Most Common Words(1--500)
Second 500 Most Common Words (501--1000)
Third 500 Most Common Words (1001--1500)