Twitterで匿名の質問(メッセージ)を受け付けて回答するサービスの一つに「マシュマロ」というものがあります。
ここ1ヶ月間、回答をしていたのですが、書物を紹介することが多くて、数えてみると100冊を越えていました。
検索の便宜をかんがえて、まとめてみます。
なお、配列は概ね日本十進分類の順になっています。
000 【総記】
100 【哲学】 200 【歴史】 300 【社会科学】
400 【自然科学】 500 【工学】 600 【産業】
700 【芸術】 800 【言語】 900 【文学】
000 【総記】
「頭が良くなる」というのはLisperの自虐ギャグなので無視して下さい。お勧め本は『Land of Lisp』です。アウトレイジなLisperノリとレトロ・ゲームに酔ううちにLispが身につきます。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/ALEvBCqvuQ
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月12日
『Land of Lisp』
ガチでやるなら魔術師本こと『計算機プログラムの構造と解釈』を。オンラインで読めますよ。https://t.co/s1mxSnFPB7#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/4cVjIDlxFd
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月10日
『計算機プログラムの構造と解釈』
プログラミング自体、初心者だとすると、おすすめできるのは『確かな力が身につくPython「超」入門』でしょうか。とくに第5章までは本当に丁寧に書いてあると思います。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/RYXYMzC0zm
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月12日
『確かな力が身につくPython「超」入門』
これは是非、1.どんな本を読まれたか、2.どんなツールを作りたいか、を教えていただきたいです。例えば『UNIXプログラミング環境』をツールを作って学ぶ本ですが、質問者様の思うツールではなさそうなので。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/wSNK3BEhsX
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月24日
『UNIXプログラミング環境』
そういうことならRubyでなくて申し訳ないんですが『退屈なことはPythonにやらせよう ―ノンプログラマーにもできる自動化処理プログラミング』はどうでしょう?#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/Fz56hPsjQ8
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月24日
『退屈なことはPythonにやらせよう ―ノンプログラマーにもできる自動化処理プログラミング』
おめでとうございます。これで頭のいい人なら我慢できない(プライドが許さない)愚直な努力を始める準備が整いました。あとはやるだけ、続けるだけです。具体的なやり方はスレッドに続きます。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu9873Y pic.twitter.com/U6NAD8MAZ7
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月26日
プライドが許さない愚直な努力のうち、効率が良いのは子供の本を使うことです。値段は割高なので図書館の児童書コーナーがおすすめです。
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月26日
赤木かん子『調べ学習の基礎の基礎』と『自然とかがくの絵本 総解説』が導きの糸になるはずです。
『調べ学習の基礎の基礎』
『自然とかがくの絵本 総解説』
読み書きと考えることが苦手と感じるなら『子どものための論理トレーニング・プリント』をやりましょう。
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月26日
『論理エンジン 小学生版 5年生―読解・作文トレーニング』もよいかもしれません。
『子どものための論理トレーニング・プリント』
『論理エンジン 小学生版 5年生―読解・作文トレーニング』
英語がわからないなら、フォニックスをやって、ビッグ・ファット・キャット・シリーズを読みましょう。
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月26日
コンピュータがわからないなら『ルビィのぼうけん』を読んで試しましょう。
ビッグ・ファット・キャット・シリーズ
『ルビィのぼうけん』
全般的に扱ったものでは、ルービン『図書館情報学概論』(アメリカの教科書の翻訳)と東京大学出版会のシリーズ図書館情報学全3巻ですが、我々のような図書館ユーザーにとっての本じゃない気がします。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/1yQV7xXcpo
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月4日
『図書館情報学概論』
シリーズ図書館情報学全3巻
読書の仕方については『本を読む本』という定番があるのですが、既に読める人向きかもしれません。上手く読めない理由はいろいろあるので、このツイートのつづきにいくつか書いてみます。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/RxEoZy4iyC
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月27日
『本を読む本』
柴田元幸『舶来文学柴田商店』を。柴田氏は英語に慣れないことを告白しながらこう述べます。「いつまで立っても外国語であるということは、いつまで立っても「読み解くだけで楽しい」という状態にいられること」と。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/xYGp8bYPrT
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月3日
『舶来文学柴田商店』
「常識」とはちょっと違うかもしれませんが、
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月2日
この一冊ならば『邦語文献を対象とする参考調査便覧』です。
これはレファレンス・カウンターの外側にいる我々のための、ほぼ唯一のレファレンス本です。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/D8Z6BfDvAw
『邦語文献を対象とする参考調査便覧』
自分の好みでしかありませんが、平凡社の『世界大百科事典』です。ただの事実を集めた事典でなく、読み手を挑発し、時に殴りかかってくるような百科事典です。愛用してます。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/lT650IGwnP
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月23日
『世界大百科事典』
100 【哲学】
『愛とか正義とか』です。スゴ本のDainさんが素晴らしい書評を書かれています。https://t.co/iuJA1N8Nxw#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/w2wdLercFx
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月21日
『愛とか正義とか』
「気の利いた言い回し」は語彙力の分担ではありません。ですが、この分野を分担する書物は存在します。引用句辞典といいます。日本語ではあまりよい引用句辞典はないのですが『ちくま哲学の森 別巻 定義集』を。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/Oy2cXYQefq
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月12日
『ちくま哲学の森 別巻 定義集』
戸田山和久『論理学をつくる』です。そのボリュームを存分にいかして、論理学についてのトレーニングを提供するだけでなく、論理学にまつわる素朴な疑問を氷解させてくれます。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/E57m81DcMk
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月9日
『論理学をつくる』
中学生向けの論理トレーニング本はあるにはあるのですがオススメできるかというと…。それより中公新書の『入門!論理学』を推薦する方がよいかもしれません。いずれにせよ手を動かして読むべきですが。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/0d8jUtUqWL
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月16日
『入門!論理学』
ちくま新書の『分析哲学講義』をおすすめします。ちくま新書の哲学入門関係書の例に漏れず、しっかりした文献紹介が巻末にあるので、この本を足がかりに次の本へも進んでいくことができます。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/Z8Q1yLJbg5
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月21日
『分析哲学講義』
納富信留『哲学の誕生: ソクラテスとは何者か』です。
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月1日
よく使われる「無知の知」なるものが、文献的にも哲学的にもあり得ない(大間違い)であることを、こんこんと論証してくれています。https://t.co/lFQLu8QvFo#マシュマロを投げ合おう pic.twitter.com/6xrjrEB4ZS
『哲学の誕生: ソクラテスとは何者か』
水平思考というのはエドワード・デボノの登録商標みたいなもので、彼の本を、例えば『水平思考の世界』なんかを挙げるべきなんでしょうが、創造性研究はもっと先に進んでますよと言いたくなります。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/lM6GPF4cNj
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月22日
『水平思考の世界』
松田道雄『恋愛なんかやめておけ』でしょうか。
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年3月1日
『君たちはどう生きるか』の恋愛版のような書物です。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/kMaEGRjCKA
『恋愛なんかやめておけ』
もっと新しい良いものがあると言われそうですが、渡辺 照宏『仏教』(岩波新書)が良かったです。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/yhG8fQICOR
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月27日
渡辺 照宏『仏教』(岩波新書)
200 【歴史】
1冊となると教科書っぽい書物になるんですが、新しいものでは、日本史は『大学でまなぶ日本の歴史』、世界史は『市民のための世界史』ではどうでしょうか?#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/fWtSIGTjJw
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月15日
『大学でまなぶ日本の歴史』
『市民のための世界史』
理系向けのガイドは研究室というコミュニティでのお作法を扱うものでしたが、文系の場合はそれぞれの研究法をガイドしたものになると思います。例えば『人文学への接近法』は西洋史の研究ガイドとしてお勧めです。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/L1S7kGBVND
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月22日
『人文学への接近法』
紋章学といえば森譲氏の著作(多数)ですが(例えば『西洋の紋章とデザイン』や『紋章学辞典』)、もう少し薄いもので入門としてパストゥローの『紋章の歴史:ヨーロッパの色彩とかたち』はどうでしょうか。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/rGq4jaBZSO
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月9日
『西洋の紋章とデザイン』
『紋章学辞典』
『紋章の歴史:ヨーロッパの色彩とかたち』
『権田地理B講義の実況中継』が名著です。「大全」シリーズのネタてんこ盛りがお好きな人なら、楽しみと実益を得られると思います。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/AedQ1CrNsy
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月12日
『権田地理B講義の実況中継』
水野一晴さんの新しい本がちくま新書から出るはずなんですが(『世界がわかる地理学入門』)、これの電書は出ないのかな? 自然地理学の方ですが、ベレ出版から出てる『自然のしくみがわかる地理学入門 』『人間の営みがわかる地理学入門』の2冊が良かったので。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/ll9LzJvlik
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年3月5日
『世界がわかる地理学入門』
『自然のしくみがわかる地理学入門 』
『人間の営みがわかる地理学入門』
300 【社会科学】
アーレントの哲学の入門には『過去と未来の間』をお勧めしますが、大部ですが『全体主義の起源』は良質の歴史小説のようにのっけから掴まれます。読み出すと止まらなくなると思います。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/OIsMv9UcDr
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月9日
『過去と未来の間』
『全体主義の起源』
日本の「左翼」という独特の文脈についていうと、松尾匡『新しい左翼入門』でしょうか。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/nPkepAwvWx
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月4日
『新しい左翼入門』
岩波ジュニア新書の『ロースクール生と学ぶ 法ってどんなもの? 』でしょうか。法律が何であんなに読みにくいのか(どう読めばいいか)については『元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術』を。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/tseHlMrQJi
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月8日
『ロースクール生と学ぶ 法ってどんなもの? 』
『元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術』
経済学は結論だけを並べた新書より、もう少し丁寧に何故そうなるかを説明した本の方が分かり良いかもしれません。合う合わないもありますが『ミクロ経済学 戦略的アプローチ』などどうでしょうか?#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/ewq5N4TGz7
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月3日
『ミクロ経済学 戦略的アプローチ』
スロスビー『文化経済学入門』でしょうか。経済学全体に大きなインパクトを与えた「ボーモルのコスト病」の『舞台芸術 芸術と経済のジレンマ』は読みたいところですが、品薄のようです。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/xBtbG8qDzh
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月6日
『文化経済学入門』
『舞台芸術 芸術と経済のジレンマ』
高校数学レベルからやり直せるものとしては『改訂版 経済学で出る数学: 高校数学からきちんと攻める』があります。これが終わったら/不要なレベルなら『例題で学ぶ入門・経済数学』へどうぞ。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/Y8eCPU9mw9
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月24日
『改訂版 経済学で出る数学: 高校数学からきちんと攻める』
『例題で学ぶ入門・経済数学』
ちょっとムックみたいな本ですが、
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月2日
『はじめての経営学―日本を代表する経営学者による誌上ビジネススクール』
が知識分野と基本書のガイドになってくれます。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/o2zZqjc19Z
『はじめての経営学―日本を代表する経営学者による誌上ビジネススクール』
悪口は差し控えますが、代わりに簡潔なものでいうと(タイトルはちょっとあれですが)『論理が伝わる 世界標準の「書く技術」』(ブルーバックス)でしょうか。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/2qkeIO6T8x
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月15日
『論理が伝わる 世界標準の「書く技術」』
ハードでもよければ『シルバー民主主義の政治経済学』を。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/FPisPUDY5p
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月15日
『シルバー民主主義の政治経済学』
基本的に試験対策は過去問や志望研究室で情報を集めていただきたいですが、知識ゼロから社会学を独学するには、という趣旨でお答えします。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/57yTlZuPjx
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月20日
まず1冊目は野村一夫『社会学感覚』です。600頁以上ありますが、社会学のほとんどの分野を扱った上に(どこが手薄かもちゃんと書いてあります)、次に何を読むべきかについての文献案内(日本で手に入るもの)が充実しています。社会学学習のガイドマップとして長く使えます。
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月20日
『社会学感覚』
次に院試向けの書籍として『社会学の力 最重要概念・命題集』と『社会学のあゆみI』『社会学のあゆみ II』を。前者は社会学理論の重要概念と命題をまとめたもの、後者は新書で読める社会学史で長年愛用されてきたものです。概念や社会学史のトピックは、試験を作る側からすると問題を作りやすいので出題されました。
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月20日
『社会学の力 最重要概念・命題集』
『社会学のあゆみI』
『社会学のあゆみ II』
ただ今は、ちゃんとした研究計画書がつくれるかどうか、つまり研究できるかどうかが問われる気がします。転部された場合にハンディになる部分ですが、研究法については有斐閣アルマの『社会学研究法 リアリティの捉え方』と八千代出版の『見えないものを見る力―社会調査という認識』をおすすめします。
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月20日
『社会学研究法 リアリティの捉え方』
『見えないものを見る力―社会調査という認識』
ランドル・コリンズ『脱常識の社会学』はどうでしょうか?
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年3月1日
「社会」という概念を使わないと解けないこの世の難問を快刀乱麻に裁いていきます。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/xKuJY4lrVj
『脱常識の社会学』
恋人なら本を選ぶより抱きしめては?
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月6日
というわけでキャサリーン キーティング『HUG(ハグ)』をどうぞ。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/uUsD3wmKZ5
『HUG(ハグ)』
比較を通じて自己評価を更新するのは、あなただけの悪癖ではなく、人間の仕様であり、効果的な社会的問題解決ができる条件でもあります。『他者と比べる自分―社会的比較の心理学』がこの社会的比較理論についての邦語の入門書です。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/S9PCZn18K6
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月16日
『他者と比べる自分―社会的比較の心理学』
入門には図解雑学シリーズの『社会心理学』が分かりやすいと思います。
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年3月3日
その上で有斐閣アルマの『複雑さに挑む社会心理学』を読むと、雑多なすら思える社会心理学の知見が一貫した視点から整理されるでしょう。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/i7ehPbRW3j
『図解雑学 社会心理学』
『複雑さに挑む社会心理学』
アサーション・トレーニングというものがあります。入門には講談社現代新書『アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法』はいかがでしょうか。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/zHR4oKr9vS
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月24日
『アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法』
「美意識ねえ、やべえ」と思わせて格差を再生産するメカニズムについてはブルデュー『ディスタンクシオン』にまかせるとして、美術や文学への入門をスレッドでいくつか挙げてみます。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/EHQMCOHlMJ
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年3月3日
『ディスタンクシオン』
『巨匠に教わる絵画の見かた』
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年3月3日
画家が、他人の(時々自分の)絵についてアレコレ言ったことを、当の絵と一緒にまとめたもの。アレコレ言う画家の方も言及される絵画の方も、どちらも有名どころで、退屈せずに西洋絵画を一覧できます。
これで興味を持ったらゴンブリッチ『美術の物語』を。
巨匠に教わる絵画の見かた
文学の方で同様のものというと
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年3月3日
言及する作品より面白いかのように思わせて、読んだ後には言及される作品自体を面白く感じさせてしまう、ナボコフ『文学講義』を。これで興味を持ったら、実作者にも(こそ)役立つ文学史でもある、アウルバッハ『ミメーシス―ヨーロッパ文学における現実描写』をどうぞ。
『ナボコフの文学講義』
『ミメーシス―ヨーロッパ文学における現実描写』
もっとやさしい入門としては、
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年3月3日
美術では、森村 泰昌『「美しい」ってなんだろう? 美術のすすめ』 (よりみちパン! セ) を、
文学では、高橋 源一郎『文学なんかこわくない』 (朝日文庫)を、どうぞ。
『「美しい」ってなんだろう? 美術のすすめ』
『文学なんかこわくない』
笹山尚人『労働法はぼくらの味方!』『パワハラに負けない!』
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月2日
あとは『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本』#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/soHepkaPpC
『労働法はぼくらの味方!』
『パワハラに負けない!』
『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本』
別の質問への答えで紹介した『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本』が役立ちます。あと脳内での比較はそもそも認知負荷が高いので、書き出すなど外部記録を使うだけでも楽できます。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/MosKQLh7fj
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月15日
『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本』
これはもういっぱいあるんですが、スティールのProcrastination Equation の邦訳が出てましたので、それを。『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/sijkxFf5gK
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月8日
『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』
香西秀信『議論の技を学ぶ論法集』 (オピニオン叢書) でしょうか。また手に入らない本を勧めてと言われそうなので、急いで申し添えますが、今は『議論入門』と改題されてちくま学芸文庫)に入っています。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/7p9xL4BBIG
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年3月2日
『議論の技を学ぶ論法集』
『議論入門』
あんまり良い本がないんですが、
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月2日
ラノベ仕立てなのに学習科学などもフォローしてて中身はハードな
船登惟希『高校一冊目の参考書』『中学一冊目の参考書』などいかがでしょうか。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/6j7RaxUlpC
『高校一冊目の参考書』
『中学一冊目の参考書』
どちらも英和辞典ではありませんが『障害児教育用語辞典:英・仏・西・露・(独)‐日』や『日英教育用語辞典』くらいしか思い付きません。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/BhCRm0a5id
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月10日
『障害児教育用語辞典:英・仏・西・露・(独)‐日』
『日英教育用語辞典』
ふんわりしたご質問なのに、ガチに答えてしまいます。
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月24日
ローガソン『友だち作りの科学―社会性に課題のある思春期・青年期のためのSSTガイドブック』です。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/DrSwvt8Re0
『友だち作りの科学―社会性に課題のある思春期・青年期のためのSSTガイドブック』
ありがとうございます。資格試験の助けとなる既存の学習方法本では、テスト効果に触れた(和訳タイトルがあれですが)『脳が認める勉強法』はどうでしょうか?#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/81Mj8cxLyj
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月9日
『脳が認める勉強法』
手に入りやすい文庫・新書だと『第一次世界大戦史』(中公新書)、『世界の歴史〈23〉第二次世界大戦』 (河出文庫)、『世界の歴史 15 ファシズムと第二次大戦』(中公文庫)あたりはどうでしょうか。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/T0LluQaEqb
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月25日
『第一次世界大戦史』(中公新書)
『世界の歴史〈23〉第二次世界大戦』 (河出文庫)
『世界の歴史 15 ファシズムと第二次大戦』
真面目に戦略を学ぶとなると『戦略の形成』ですが、この書から学ぶべき第一は、戦略と意思決定は時代の状況に限界づけられること、普遍法則など求めていると痛い目にあうことです。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/Vksl9jKMgE
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『戦略の形成』
400 【自然科学】
科学哲学の入門書は大抵、科学哲学の歴史を紹介していますが、比較的新しい動向までカバーした良書としては、野家啓一『科学哲学への招待』 (ちくま学芸文庫) がおすすめです。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/9B0XYDSgKd
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『科学哲学への招待』
短期的には『はじめての研究生活マニュアル』、中期的には『理系のための研究生活ガイド』、長期には有馬朗人らの『研究者』はどうでしょうか?#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/AF2UYmJoVg
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『はじめての研究生活マニュアル』
『理系のための研究生活ガイド』
『研究者』
ちゃんとした本を挙げれないのですが、エントリーとしては、川添愛『精霊の箱: チューリングマシンをめぐる冒険』はいかがでしょうか。良質のファンタジー小説ですが、情報科学の諸概念が分かる書でもあります。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/fZTps9n26M
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『精霊の箱: チューリングマシンをめぐる冒険』
分厚くて値段も高いのですが、『世界標準MIT教科書 ストラング:線形代数イントロダクション』をお勧めします。簡単な問題をどんどん解きながら次第に抽象的な世界を理解させていく手腕は惚れ惚れするほどです。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/BBTKWx9MAr
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『世界標準MIT教科書 ストラング:線形代数イントロダクション』
最初、梶原譲二『独修微分積分学』とか思い浮かんだんですが(文字式から初めて、シームレスで大学数学まで突き抜ける)、志は正しくとも、果たして挫折なし涙なしに完走できる書物かと躊躇しました。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/kycrUC9UDV
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『独修微分積分学』
ブルーバックスでは、何と言っても、竹内外史『集合とはなにか』です。
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カントールもゲーデルもコーエンも後方へ置き去りにして、現代集合論の最先端まで進むくせに、なんと副題が「はじめてまなぶ人のために」。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/xTuprjr59D
『集合とはなにか』
ゼロからスタートだと、オーム社の『マンガでわかる統計学』(回帰分析篇、因子分析篇もあります)とかどうでしょう。あと統計環境Rが仕えるようにして『平均・分散から始める一般化線形モデル入門』を試してみる。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/hDDAWeTB0d
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『マンガでわかる統計学』
『マンガでわかる統計学 回帰分析篇』
『マンガでわかる統計学 因子分析篇』
『平均・分散から始める一般化線形モデル入門』
微積分を使えない縛りのある高校物理に寄り道するより、分かりやすい大学物理入門から始められてはどうでしょうか? おすすめ本はハリディ&ウォーカー『物理学の基礎』です。予備知識無しで大丈夫だと思います。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/jJdKc0hLPk
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『物理学の基礎』
化学も、高校と大学でギャップが大きい分野だと思います。迂回的ですが、大川貴史『高校化学とっておき勉強法』まで戻って、『ブラディ一般化学』へ、というのはどうでしょう?あとは化学同人の『大学で学ぶ化学』#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/6IUDLQ18yF
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『高校化学とっておき勉強法』
『ブラディ一般化学』
詳しい目の入門書として、半田利弘『基礎からわかる天文学』はどうでしょうか?#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/evJJWhCFs7
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『基礎からわかる天文学』
『本当にわかる地球科学』とどっちにしようかと思ったのですが、やっぱり『もういちど読む数研の高校地学』を。ほぼ教科書なのに、面白いのは地学そのもの面白さか、と。発展としては『地球惑星科学入門 第2版』。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/iCwtcm83jn
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『本当にわかる地球科学』
『もういちど読む数研の高校地学』
『地球惑星科学入門 第2版』
理屈を言うと全ての書物にページ数の制限が課されます。印象を変えていただけるかもしれないものに東海大学出版会の図鑑があります。例えば『日本産魚類生態大図鑑』をご覧ください。図書館にあると思います。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/3BUdeuuk0Y
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『日本産魚類生態大図鑑』
出典が明らかで、生理学から行動療法まで扱った良い本があったのですが、さすがに古いんで、紹介するのを躊躇しました。同朋舎出版の『肥満 (メンタルヘルス・シリーズ)』です。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/XUo0FVNvwm
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『肥満 (メンタルヘルス・シリーズ)』
医療相談にはお答えできません。本を紹介せよとなれば、野口晴哉『風邪の効用』には身体がバランスを取り戻すのに何故風邪の諸症状を必要とするかが書いてあります。お大事なさってください。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/tFvnyKuOy9
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『風邪の効用』
『対話で学ぶ 精神医学入門』『はじめての精神科―援助者必携』を挙げてみます。どちらも支援者またはそれを目指す学生向けなので、セルフヘルプ向けに『フィーリングgoodハンドブック』を#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/dBLtEozONV
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対話で学ぶ 精神医学入門』
『はじめての精神科―援助者必携』
コミュケーション本の惨状は存じております。まだ何も決まってませんが、いつか自分が書けたら良いなとバグリストを書き溜めています。今は善用されると信じて最強の一冊のご紹介します。ヘイリー『戦略的心理療法』#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/p2EXv7ZYTu
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『戦略的心理療法』
柴田書店の『「こつ」の科学』が好きなので、同シリーズから佐藤 秀美『栄養「こつ」の科学』はどうでしょうか? https://t.co/ljDXetP6aq#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/ReBJDEAhLg
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『「こつ」の科学』
『栄養「こつ」の科学』
500 【工学】
私も詳しくありませんが、詳しくないことにあたるアプローチはあります。製造業の「今」が分かる資料が必要だと思うので、毎年更新続けている経済産業省の『ものづくり白書』から当たるのはいかがでしょうか。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/rZWKu4DC9k
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『ものづくり白書』
安易に『工場日記』とか思い浮かべてしまったことを許して下さい。気を取り直して、中田亨『ヒューマンエラーを防ぐ知恵 ミスはなくなるか』を。現場で立ち現れる知がいかなるものか見て取れます。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/GA3BKrgRgP
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『ヒューマンエラーを防ぐ知恵 ミスはなくなるか』
ビアマン『やさしいコンピュータ科学』を思いついたのですが、流石に古いでしょうか。同種のもので、より新しいものは『入門 コンピュータ科学 ITを支える技術と理論の基礎知識』ですが、こちらは未見です。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/LvwVIlt09T
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『やさしいコンピュータ科学』
ご購入ありがとうございます!
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わかりやすい料理本ですが、土井善晴、小波田えま『マンガ版 お料理入門』はいかがでしょう。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/PCstNIvFVX
『マンガ版 お料理入門』
『マンガ お料理再発見!』
600 【産業】
700 【芸術】
右脳とか言っててトンデモっぽいんですが、例えば上下をひっくり返して描いたり、あの手この手で「見て描く」トレーニングするベティ エドワーズ『脳の右側で描け』はどうでしょうか。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/9eIxe3KOVi
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『脳の右側で描け』
これまでにもマシュマロへのお答えで何度かあげましたが、エドワーズ『脳の右側で描け』はどうでしょうか。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/sV37b7z7iB
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『脳の右側で描け』
自分が本を書く時、心のなかでヘビーローテーションしてたのは、吉野朔実「少女漫画家の瞳には三等星の星が光る」『いたいけな瞳』第7話です。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu9873Y pic.twitter.com/LTROV0coBm
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『いたいけな瞳』
先日の来京の際にその話題になって『神のみぞ知るセカイ』と『ハチミツとクローバー』を挙げました。前者は少年漫画史上最高の問題解決者のマンガで、後者は天才を描くことのできる天才がマンガ界に存在した証です。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/j7CNQg7vzG
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『神のみぞ知るセカイ』
『ハチミツとクローバー』
ナボコフまでいくと、ちょっと思い付きませんが、マンガの読み方については夏目房之介氏の『マンガはなぜ面白いのか―その表現と文法』、あと編著で別冊宝島EX『漫画の読み方』はいかがでしょう。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/REJwKa78C4
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『マンガはなぜ面白いのか―その表現と文法』
『漫画の読み方』
網羅的なものでは野村順一『色の秘密 最新色彩学入門』を、ただし〈解毒薬〉として山脇惠子『色は語る』をお勧めします。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/cLoPPS4ZA7
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『色の秘密 最新色彩学入門』
『色は語る』
学問的な映画研究ならライアンの『Film Analysis 映画分析入門』、
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月4日
創る側からなら『映画表現の教科書』。
あとアリホン『映画の文法』という本が好きだったんですが、いま品薄みたいです。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/qro4FywGxt
『Film Analysis 映画分析入門』
『映画表現の教科書』
『映画の文法』
800 【言語】
現代作家のレトリック・文体を収集したカタログに『文章・スタイルブック (別冊宝島 19)』というのがあります(山田風太郎がすごいです)。あと『芥川賞90人のレトリック』というのも、ありますね。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/EPJsVWm7jp
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『文章・スタイルブック (別冊宝島 19)』というのがあります(山田風太郎がすごいです)
『芥川賞90人のレトリック』
レベル別にいくつか挙げてみます。
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初級『子どものための論理トレーニング・プリント』
準中級『本を読む本』
中級『知的複眼思考法』
上級『ナボコフの文学講義』#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/8NYmzX4D4A
『子どものための論理トレーニング・プリント』
『本を読む本』
『知的複眼思考法』
『ナボコフの文学講義』
『基礎日本語辞典』はどうでしょうか?
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あとは文化庁の『外国人のための基本語用例辞典』をお勧めしたことがあります。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/0p98ryzcVi
『基礎日本語辞典』
『外国人のための基本語用例辞典』
町田健『日本語のしくみがわかる本』と迷いましたが、『24週日本語文法ツアー』の方をお勧めします。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/2njolKT9S4
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月14日
『日本語のしくみがわかる本』
『24週日本語文法ツアー』
言葉にならないもやもやを言葉にするための体系立った方法にTAEがあります。拙書『アイデア大全』でも取り上げましたが、『TAEによる文章表現ワークブック』という本があります。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/gMP2TFXIwE
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月14日
『TAEによる文章表現ワークブック』
一生ものの読解力がつくものとしては、遠藤嘉基、渡辺実『現代文解釈の基礎』。大学受験に必要なレベルを無視して、大学教授が作りたいように作った参考書ですが、品切れですごい値段になっています。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/RM4OM2sGRC
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月19日
『現代文解釈の基礎』
漢文は、西田太一郎『漢文法要説』(加地伸行『漢文法基礎』に書いてあることはもっとコンパクトにこちらに書いてあります)からはじめて『白文攻略 漢文法ひとり学び』へ進み、『漢文解釈辞典』を座右に置きます。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/QYHc7MLAG4
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月4日
『漢文法要説』
『漢文法基礎』
『白文攻略 漢文法ひとり学び』
『漢文解釈辞典』
900 【文学】
最近出た本では橋本陽介『物語論 基礎と応用』が良かったです。小声で付け加えるとこの方面で薄くて必要なことが網羅的な『フランスの民話』(文庫クセジュ)は長らく品薄で高値でしたが、近頃は少しましです。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/0C2MxqQpq1
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『物語論 基礎と応用』
『フランスの民話』
クーンツ『ベストセラー小説の書き方』の受け売りですが、「書きたいという衝動」とそれを形にする「なにがしかの才能と辛抱づよい忍耐」でしょうか。すべて作品を書き終えることで手に入れるしかないものです。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/Nk0hyMLifr
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『ベストセラー小説の書き方』
理論・体系ではなく実例からのアプローチでいうと『欧米文芸登場人物事典』や『世界・日本児童文学登場人物辞典』『歌舞伎登場人物事典』『落語登場人物事典』などはどうでしょうか。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/pnUt91SW5g
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『欧米文芸登場人物事典』
『世界・日本児童文学登場人物辞典』
『歌舞伎登場人物事典』
『落語登場人物事典』
別の質問へのお答えで紹介しましたが国文学編集部『古典文学レトリック事典』がすごいです。日本語に可能な、ほとんどあらゆる言葉の技を網羅したような本です。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/8wN1c56D5g
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月16日
『古典文学レトリック事典』
前の質問へのお答えで紹介し忘れたのは、試論ですが、あの大岡信と谷川俊太郎による『対談 現代詩入門』です。原著は1985年刊ですが、姿を変えて版元も変わって繰り返し刊行されてます。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/B9kwT46GoI
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『対談 現代詩入門』
堀田善衞はどうでしょうか。どれもオススメですが、長編ならモーンテーニュ3部作『ミシェル 城館の人』、随筆なら『インドで考えたこと』をどうぞ。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/65eGEsqfLb
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年3月3日
『ミシェル 城館の人』
『インドで考えたこと』
興津要『古典落語』、講談社文庫(Kindle版も)で6冊あります。まるで空手を通信教育で学ぶようだとお笑いになるかもしれませんが、ユーモアのパターン・プラクティスです。効きます。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/YktsHChNGp
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月11日
『古典落語』
漢詩をつくることについては、誰でもできるようになるすごい書物があるのですが入手困難です。ちくま文庫あたりから再刊されることを願って、紹介します。
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月2日
太刀掛重男『だれにもできる漢詩の作り方―詩語完備』#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/Ks8KejNODT
『だれにもできる漢詩の作り方―詩語完備』
寺小屋っぽいですが、『三字経』や『千字文』から始めるのはどうでしょう?#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/5e8UaQ6dqQ
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『千字文』
岩波文庫だと、渡辺一夫『フランス文学案内』とか手塚富雄『ドイツ文学案内』など、◯◯文学案内という本が並んでいると思います。小さいけれど、あなどれない名ガイド本だったりします。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/B4YxAsM3mS
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月3日
『フランス文学案内』
『ドイツ文学案内』
チャペックの『山椒魚戦争』は爆笑しました。
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月3日
ほんとに(いい意味で)ひどい小説です。
あと漱石『吾輩は猫である』ですが、ほんとに糞くだらなくて最高です。寒月くんが出てくるところは特にオススメ。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/esUjlf8NTX
『山椒魚戦争』
『吾輩は猫である』
帝政ローマ時代の詩人オウィディウスは『愛の詩』や『アルス・アマトリア(恋の手管)』など書いていますが、読めば分かるように、美しい言葉を使うクソ野郎です。良い子は真似しちゃダメです。#マシュマロを投げ合おう https://t.co/lFQLu8QvFo pic.twitter.com/lzb2rMh15G
— 読書猿『問題解決大全』4刷、『アイデア大全』8刷 (@kurubushi_rm) 2018年2月3日
『アルス・アマトリア(恋の手管)』
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